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アーティストのYuma Yoshimuraによる個展「beyond the shapes」が西麻布にて開催

byKentaro. H


これまでに自身が日常生活で経験する感覚を普遍的なものとして捉え、いくつかの素材と技法を用いてモノクロームの色彩の作品を制作してきたアーティストのYuma Yoshimuraによる個展「beyond the shapes」が開催される。期間は来週7月29(土) から8月13日(日)までの約2週間、会場は東京・西麻布の「CALM&PUNK GALLERY」。

 

東京での開催は4年ぶりとなる「beyond the shapes」は、一度“描くこと”と距離を置いた作家が改めて自身の原点に立ち戻り、 自分の作品においての主眼点を見つめ直したものに仕上がっているとのこと。

 

Yuma Yoshimura氏は今回の個展に際して以下の様なコメントを発表している。

 

今回発表する”beyond the shapes”というシリーズは、自分が捉えてきた形状を
バラバラに解体し、再認識するという試みである。それは、知らぬ間に増殖
しすぎた観点を削ぎ落として原点に戻り、形状を研ぎ澄ますという行為でもある。

 

自分はこれまで誰もが体験するような普遍的な感覚、例えば時として感じる混沌や不確かさ、光と闇といった相反するものから着想を得、本質的なテーマとしてきた。
そしていくつかの素材と技法を併用し、それらをモノクロームの世界に落とし込んできた。

 

そんな中、内側に向かう気持ちが強くなり世間と距離を置く時期が訪れ、描く事への執着を失った。数年を経て徐々に制作を再開しつつも、表現に必要な概念と観点は曖昧なままだった。

 

そのためこのシリーズでは、まず過去の作品を見直し、固着してしまった考え方や物の見方を分解した。そしてスケッチブックに心地良いと感じる線を描くため、新たな形状を見つけ出す事に時間を費やした。それらを元に連動する画面作りや動きのある骨組みを常に意識しながら、求めている線や形を納得するまで探し出した。また、紙や木パネルなどシンプルな素材を主に使用し作品をまとめ上げた。

 

今後自分の観点が曖昧になった時、意識的に疑いを持ち、このシリーズを道しるべとして制作していきたい。そしてその先の向こう側にある、形を越えて得たものを、自らの本質的なテーマに反映させ続けたい。

 

Yuma Yoshimuraによる個展「beyond the shapes」の詳細は以下の通り。ご都合の合う方はぜひ会期中に足を運んでみてはいかがだろうか。