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米原康正アートエキシビション “i am growing out my bangs”

byHidden Champion

WAG GALLERYにて、6月30日(金)より7月5日(水)まで、米原康正『i am growing out my bangs—前髪伸ばして嫌なものは見ない、嫌なものから隠れる』展を開催致します。

 

本展は、チェキをメイン機材とするフォトグラファー米原康正が手掛ける新たなペイント作品シリーズです。「前髪は反抗の証」をテーマに、女の子の写真をキャンバスに貼りつけ、彼女達の顔を前髪で覆うかのようにアクリルでペイントを施した作品は、ペイントすることで起こる塗りムラや抜けた刷毛なども無作為に表現され、コンピューターでキレイに加工された昨今の写真へのアンチテーゼとしてのメッセージも含まれています。また同時に、長年「エロ」や「可愛い」カルチャーを捉えつづけてきた米原康正の色彩感覚が写真に加わることで、彼にしか表現できない唯一無二の「ポップアート」を創り出しました。
カルチャーを体現する米原康正の新たな挑戦といえるこの新シリーズをぜひご堪能ください。
 
作家コメント
 
95年に創刊された「egg」という雑誌は、当時の女子ストリートカルチャーの集大成でした。80年代のHIP HOPカルチャーのように、それは音楽やアートといった様々な要素で構築されていて、いろいろな分野に革命的変化を与えて行きました。大人のシステムを女子高生たちが変えていく、そんな瞬間が一瞬だけど存在しました。だけど、それはあっという間にもっと大きな大人たちのシステムに取り込まれて行きます。それを嫌う女子カルチャーは、拠点を原宿に変え徹底抗戦しますが、その結果は渋谷と同じものでした。僕がストリート発のティーンエイジャーカルチャーを追従する理由。それは彼女たちが日本というシステムの中に取り込まれることのない精神性を持ったアウトサイダーだからに他ありません。1995年以降の渋谷と原宿はそんな女子カルチャーと大人たちのシステムとの抗戦場だったのです。ところが現在。どこにもオリジナルな女子カルチャーを見つけることができません。お金さえあればなんでも手に入るという消費主義思想が彼女たちを取り囲んだ結果です。
 
そんな街が面白いわけがない。
 
僕の描く前髪とは「嫌なものを見ないためのそして嫌なものから隠れるため」の装置です。この装置をつけることで、みんなを反抗を体現する人間として再構築してしまいます。カルチャーないなら作っちゃえ。そんな気分の作品なのです。
 
米原康正
 
<米原康正アートエキシビション>
『i am growing out my bangs—前髪伸ばして嫌なものは見ない、嫌なものから隠れる』
日程:2017年6月30日(金)~7月5日(水)
※初日は18:00よりレセプションのみの開催となります。
時間:12:00-18:00
料金:入場無料
場所:WAG GALLERY
住所:渋谷区神宮前4-26-28 JUNK YARD 3F
ウェブサイト:www.wag-gallery.com
主催:HIDDEN CHAMPION INC.
 
<米原康正アートブック発売>
『i am growing out my bangs』
個展を記念して〈HIDDEN BOOKS〉より展示と同タイトルの作品集を発売致します。
限定300部のスペシャルエディションです。
サイズ:h194 x w148mm
ページ数:100ページ
価格:2,500円(+Tax)
ISBN:978-4-9907395-2-2
出版社:(株)HIDDEN CHAMPION