“BEYOND THE SCENE”
Kurt Boone(カート・ブーン)の最新書籍『THE CULTURE OF MESSENGER BAGS』のリリースを記念してCHROME TOKYO HUBでは、“BEYOND THE SCENE”と名を題したエキシビションが4月30日まで開催されている。このエキシビションでは、カート氏が実際に使用してきた歴代のメッセンジャーバックを始め、CHROMEやCRANK、W-BASEなど、カナダ、アメリカ、日本国内から実際にメッセンジャー達が使用していたバッグが約90点ほど集められ、“メッセンジャー ミュージアム”として展示されている。先日の4月19日には、カート氏の書籍出版とメッセンジャーミュージアムを記念してパーティーが開催された。日本各地から足を運んだメッセンジャー達の熱気で埋め尽くされた会場の写真を掲載する。
Text & Photo: Yuta Sasaki
Text & Edit: Ryosei Homma
レセプションパーティーには、日夜自転車と共に街中を駆け抜けているメッセンジャー達はもちろん、ピストライダーやBMXライダー、スケーターなど同ブランドがフックアップしているカルチャーをベースに生きている人々が絶え間なく集まっていた。ケータリングには自転車屋の元オーナーであるシン氏が千葉県・市川市で店を構える「FOODICAL HEROES」が参戦。1930年代からアメリカで親しまれているフィラデルフィア発祥のファーストフード「フィリーチーズステーキサンド」と、キンッキンに冷えたビールが来場者の胃袋をガッチリと掴んでいた。イベント終盤には腕に自信のあるライダー達が店内に自分のマシンを持ち込み、白熱のスタンディングトーナメントもゲリラで行われ大盛り上がりを見せた。初来日のカート氏も沢山の来場者と自身の本や展示されたメッセンジャーバッグを通じて交流し、終始大盛況のパーティーを開けたことに大満足の様子だった。
ニューヨークと東京、1万キロ以上離れた地でもストリートを舞台に働く彼らには言葉の壁や人種も関係なし、“メッセンジャー”というキーワードがハブとなったグルーヴのある良いパーティーだった。
“THE CULTURE OF MESSENGER BAGS”
ニューヨークで生まれ育ち、フットメッセンジャーのパイオニアとして同地で20年以上活動し続けるKurt Boone(カート・ブーン)。メッセンジャーを続ける中で得た発見や経験を生かし、詩人やフォトグラファー、マーケティングコンサルタントなど幅広い活躍を見せる。世界中のバイクメッセンジャーからも絶大な支持を得る、いわばメッセンジャーのOG的存在である。
自身でもブランド〈MESSENGER 841〉を運営し、これまでに計7冊の書籍を出版している。
そんなカート氏の最新書籍である。、最新書籍『THE CULTURE OF MESSENGER BAGS』が日本でリリースされた。この本では、世界各国からメッセンジャーが集まりデリバリーのスキルを争うCMWC2017のモントリオール大会で実際に交流し、氏が感銘を受けたメッセンジャー達の実際に使用していたバッグを特集した写真集となっている。その写真を通し、メッセンジャーカルチャーをより多くの人に体感してもらえるようにと制作された1冊である。