写真家・松尾修による「THE SASEBO PROJECT」第3弾『HEAVY METAL』
長崎県佐世保市出身の写真家、松尾修(OSAMU MATSUO)による出版プロジェクト「THE SASEBO PROJECT」の第3弾として、写真集『HEAVY METAL』が発行された。
故郷である佐世保の特殊な魅力を再認識し、写真家の表現というよりジャーナリステックな視点から、興味深く見ることのできるシリーズを目指して始まったこのプロジェクト。第1弾では、米海軍と自衛隊が駐留する軍港としての歴史が生んだ造船所のクレーン、そしてそのわずかな隙間に暮らす人々という、佐世保の街並みにフォーカスした『坂道とクレーン』を発表。続く第2弾では、佐世保に住む日本人が通う山県町界隈と、米兵や寄港した外国人が集うセーラータウン。その2つの夜に働く自由を愛する女たちと、そこに集う男たちというあまり知られざる夜を捉えた『誰かのアイドル』を発表している。
そして第3弾となる今回のテーマは「造船所で働く男たち」。写真家・松尾修が子供の頃から、SF映画や西部劇のキャラクターのように感じていたと言う、油とサビにまみれた造船所の男たちのポートレイトを中心に構成されている。
また、8月31日まで表参道ヒルズ同潤館の3Fにある「表参道ROCKET」にてリリースを記念した写真展も開催されているので、ぜひ伺ってみてほしい。
THE SASEBO PROJECT