人間の本質を問う、クレオン・ピーターソンの日本初個展
LAを拠点に世界中で活躍するペインター、クレオン・ ピーターソンの日本初個展『Into the Sun』がDIESEL ART GALLERYにて2016年5月27日(金)から8月12日(金)まで開催される。
クレオン・ピーターソンが描く、暴力があるがままに存在する反ユートピアな世界。これらは作品に描かれた無秩序状態を「法を破る者と強要する者は同一であるというグレーな世界で、個人の権利優先で倫理が欠けた世界」として 描かれている。
日本初個展となる『Into the Sun』は、新たな現実、それは人間が争いと無秩序によって引き裂かれる世界を探求している。人間の価値が破壊され、闘争と報復のイデオロギーが支配する世界。幻影と理想を押し付け合う、文化や宗教の対立。相手に対しての慈悲や理解といった ユートピア的観念は、異分子やよそ者扱いという認識に取って代わられ、人の命は戦争兵器によって支配され、無価値と化している。 これら作品の中心にあるのは、世界をあるがままの純粋な姿にしたいという強い欲求なのだという。
本展覧会では、巨大作品を含む10作品以上の新作ペインティングが展示され。作品集も販売されるという。そして初日である27日(金)にはアーティスト本人も来日し、作品集の購入者へサイン会も行われるそうだ。時間は19:00〜20:30まで。この貴重な機会にぜひ足を運んでいただきたい。
Cleon Peterson
www.cleonpeterson.com
クレオン・ピーターソンはロサンゼルスをベースに活動するアーティスト。彼の無秩序で暴力に満ちたペインティングは、変動する現代社会構造のなか、権力と服従の間で起こる闘争の象徴である、争う者達をあらわにし、単色で描かれます。
ピーターソンは、カリフォルニア州パサデナのアート・センター・カレッジ・オブ・デザインにて美術学士号、ミシガン州デトロイトのクランブルック美術大学にて美術学博士号をそれぞれ取得。過去には、そのアイコニックなステッカー・ キャンペーンで世界中に知られるシェパード・フェアリー(Obey)と壁画のコラボレーションを行い、アート・バーゼル・マイアミの会期中に、フェアリーのシグネチャーである花模様と、ピーターソンのシグネチャーである人物画を組み合わせ、「権力」と「名誉」をテーマにウィンウッドにあるビルディングの4つの壁を彩りました。
ロサンゼルスのアート・バーゼルや、ニューイメージ・ギャラリー、ニューヨークのダイチ・プロジェクト、ロンドンのレオ ナルド・ストリート・ギャラリー、シドニーのバウトウェル・ドレイパー・ギャラリーや、モンスター・ギャラリーなど、ピー ターソンは世界中で個展やグループ展を行っています。ピーターソンの作品は、イギリスのファッション誌i-Dや日本の メンズ・ファッション誌EYESCREAM、音楽雑誌L.A. RECORD MAGAZINE、アート&カルチャー誌Juxtapoz Magazineなど、様々なジャンルの媒体でフィーチャーされています。また、ジェフリー・ダイチをはじめとするコレクター を世界中に持っています。