ROSTARRとのコラボレーションを実現した「DIESEL ALRITE」
Photo: © YOSUKE TORII
〈DIESEL〉が新たにスタートした「DIESEL ALRITE」にて、アーティストROSTARRとコラボレーションが実現し、10月15日、16日の2日間、原宿のBANK GALLERYにてローンチエキシビションを開催したのはまだ記憶に新しいだろう。
このコラボレーションは非常に面白い試みが行われており、ROSTARRが実際に描いた150平方メートルのアート作品を切り出し、手作業でレザーをくるむ工程を経て、それぞれ違う表情を持つ世界限定555本のエクスクルーシヴな時計が作られたのだ。会場では実物の時計だけでなくROSTARRのオリジナル作品なども展示されたすばらしい空間になっていた。
HIDDEN CHAMPIONでは、イベントから帰国したばかりのROSTARRに連絡し、コラボレーションのことや近況を聞いた。
ーー2012年の日本での個展の際にインタビューをさせてもらってから4年経ちますが、どのような事がありましたか? 思い出深い出来事を教えてください。
ROSTARR 子供ができたし、普通に仕事と生活が忙しいね。あと、2013年から毎年韓国に行っていて、BC ONEのミューラル、Incaseやadidasとプロジェクトをやってるよ。2014年にThe Standard、High Lineっていうホテルで大規模なミューラルをやったのは記憶に残ってる。それ以外だとメディコムトイがやっているFABRICKやNikeとやったコラボかな。
ーー今回はDIESELと時計を制作するプロジェクトですが、実際の作品を切って時計に使用するというアイデアはどのように生まれたのですか?
ROSTARR 最初にキュレーターのネヴィル・ウェイクフィールド(Neville Wakefield)とアンドレア・ロッソ(Andrea Rosso)と一緒に、違う色のキャンバス作品(約H180XW600cm)を3枚をコミッションで作って、そこからペイントを切り取って555個の時計にアートワークを落とし込んで行った。DIESEL ALRITEの元々のコンセプトはアンドレアが考えたもので、今後はさらにアーティストたちとコラボレーションを行なっていく予定みたいだね。
ーー制作はスムーズに行きましたか? 難しかった点などあれば教えてください。
ROSTARR すごくスムーズに進んだよ。ただ唯一苦戦したのは、どう自分のアートワークを綺麗に見せるっていう所かな。時計自体の面積が小さいから、インクやマーカーのサイズを選ぶのに苦労したよ。
ーー時計が出来上がった時の印象は?
ROSTARR パッケージされた実物を見たときは、やっぱりテンションが上がったね。DIESELの仕事っぷりに驚かせられたよ。
ーー以前、彫刻や映像作品などにも力を入れたいと話していましたが、そのあたりの近況はいかがでしょうか?
ROSTARR いや、彫刻やフィルム制作は得にやってないんだ(笑)。子育てが忙しいのと、ペインティングやコラボレーションっていうプロジェクトがあるからね。でも何か新しいことに挑戦することがあったら、すぐに教えるよ。
ーー日本のファンに、今後の予定を教えてください。
ROSTARR 最近だとNIKEと一緒に仕事をして、歴史あるプロダクトやコービー(Kobe Bryant)とカプセルコラボレーションをやった。全世界で既に発売されているからチェックしてほしいね。
DIESEL ALRITE BY ROSTARR LIMITED EDITION
Exhibition Snap
Photo: © KEIICHI NITTA STUDIO
Text: Hidenori Matsuoka
Translation: So