ベルリン在住の日本人アーティスト、石井麻希が日本で初の個展を開催
ベルリン在住のアーティスト、石井麻希が日本で初の個展を行う。
展示会場となる「Arai Associates」と「Gallery HATCH」はかつてアパートであり、または靴屋の倉庫だった場所をギャラリーとして改装したところだ。作家はこれらの「改装/変貌」を建物の「死」と捉え、「特定ではないある空間の思い出」を作り出すことを試みる。建物の不在、変貌は今まで当たり前のように存在していた空間、風景、町並みをも変える。そして、そういった小さなカケラを紡ぐことで浮き彫りになる、普遍的な時間軸が今回の展示の大きなテーマになっている。
本展では、作家が見た日常の景色や、テレビやコミックなどのイメージを取り込みながら故郷を求めたインスタレーション作品が展示予定だ。また長い間作家がテーマとして向き合ってきた「故郷の再現」を表すものにもなっている。「故郷」とはなんであるのか、「家」とはどこなのか。難民問題や災害問題で住んでいた場所を追われる人々のニュースが溢れる近年に置いて、こういったテーマは誰にとっても普遍的なものと言えるのではないだろうか。
展示は「Horizon」と「Rolling」の2部構成。Arai Associatesで1月28日より行われるパート1の「Horizon」は、異なる舞台装置を展望するようなインスタレーションで構成され、続くパート2の「Rolling」は2月11日よりGallery HATCHで開催。見る人をどこかもわからない異空間に入り込ませるような構成となっているというから、気になった人は是非足を運んでもらいたい。
<Part 1>「Horizon」
2017年1月27日(金)〜2017年2月12日(日)
会場:Arai Associates
住所:東京都墨田区江東橋 5-6-11 3F
12:00pm – 5:00pm
<Part2>「Rolling」
2017年2月11日(土)〜2017年2月19日(日)
会場:Gallery HATCH
住所:東京都台東区浅草6-1-16
水-日 5:00pm – 8:00pm