FTC TOKYOで開催されたPHOTO EXHIBITION
FTCライダーの、Al Davis。 来日数は多い彼が今回初めてFTC TOKYOで写真展を開催した。GX1000の一員としても知られるスケーターの彼だが、インスタグラムでよくアップされている彼の撮る写真は、何回も見返したくなるほど濃く、印象が強い。今回は、スケーターではないAl Davisの一面を探るべくインタビューをお願いした。
Photo & Interview: Miyu Fukada
ー今回はなぜ写真展をすることに? いきなり感が強い印象があったけど(笑)。
ちょっと前に、サンフランシスコのFTCで写真展をしようって話があって、写真はプリントしてあったんだけど実現まで至らなくて。 それで今回Kentが「やるか?」って聞いてきたんだ。名古屋店のオープンに合わせてね。
ーこの写真展に何かテーマはある?
本当はテーマを決めてさらにプリントしたい写真もあったんだけど、準備の時間が取れなかったんだ。でも写真を見てもらえればわかると思うけど、これが俺の人生って感じ。バラバラで雑然とした感じ。サンフランシスコの写真がメインだけどスケートでトリップに行った時の写真もある。ちゃんと時間をとれたら今度はオールドスクールの車ばっかり集めたのもやりたいね。この展示に飾ってある写真の板もFTCから出る予定だよ。
ーなぜ写真に興味をもったの??
物心がつく頃には親父がキャノンのAE-1をもっていたのを覚えてる。高校生くらいの時にそのキャノンか使い捨てカメラをよく持ち歩いて写真を撮っていたよ。当時は周りにそういうことをしている人がいなかった。友達と変なことをして写真を撮りあったり、忘れたくない瞬間の写真を撮るのが好きでさ。結局は全部忘れてしまうと思うから。
ー写真は独学で?
ほぼ独学だけど、高校の時に写真のクラスがあって。そう、授業にはキャノンAE-1をもってくることが条件だったね。
ー今でもそのカメラは使ってる?
いや壊しちゃったんだ。動かないけど、実家に置いてある。親父に会うたびに僕が壊したことを思い出させられるから、そろそろ親父に一台買わないとな。
ーお父さんはカメラマンだったの?
ただの趣味だったよ。親父が、昔、Million Man Marchに行ったときに撮った写真がすごいいい写真で。そうそう、その写真をQuasisの板にする話を今しているところだよ。
ーどういったときにシャッターを押す?
普段とはちょっと変わったことかな。通常は目にしない光景とか。直感的にただ撮ってるだけ。特に、これ撮ったらみんな好きだろうとか、一般ウケするとか、そういうことは考えずに自分がいい!と思った瞬間、友達とシェアしたいなと感じたとき。特に目を引くのは色彩。
ー日本では考えられないようなヤク中など私たちにとっては非日常のサンフランシスコの日常の写真をよくインスタグラムにあげていますが、それについて教えてください。
昔、テンダーロインに住んでいたとき、ストリートにはクラックヘッドや、顔から血を流している人が普通に歩いていたり、殴り合いの喧嘩をしている人がいたり、写真を撮りたくなる光景がそこら中にあるんだよね。ストリートフォトグラフィーにはもってこいの場所だといっても過言ではないよ。ほぼ毎日マーケットストリートをカメラを片手によく散歩する。自分にとってはそれが瞑想的な感覚なんだよね。ある人はジムに行ったり、色々形はあると思うけど。俺は写真を撮ってから、スケートに行くっていうルーティーンが多いかな。
ースケートボードと写真に何か共通点があると感じますか? あるとすればどういうところ?
スケートボードも写真もアートだと思う。自分で創り出して、自分のスタイルができていく。簡単にいうと、例えばHIP HOPが好きだったら、クラブに行って、その音楽を聞いている人たちに囲まれて、そこで写真を撮ったり、自分が聞いているラッパーの写真を撮ったり。自分の興味や関心が顕著に現れると思う。自分はずっとスケーターを撮ってるし、綺麗な女性ももちろん興味があるから撮る。小細工していないストリートそのままを写しているんだ。
ー自分のライフスタイルとその周りをそのまま?
そうだね、近くのコーナーストアに行くのにもカメラを持って行くし、トイレに行くときも必ず持って行くよ。トイレは冗談だけど(笑)。
ー結構前からGX1000のZINEを作るって話をしてるけどその辺はどう?
作ろうと思ってるよ。インスタグラムでもよく聞かれるんだ。「写真はどこで買えるの?」とか「ZINEはいつ出るの?」って。何かの形で自分のファンに恩返しする機会を作りたいと考えてるよ。最初は自分が撮った写真がメインになると思うけど。RyanもYonnieも写真を撮るし、Jakeは写真撮らないけど彼がiPhoneで撮った写真とかね。GXのみんなに何かの形で参加してもらえるような物を作りたいね。COMING SOONて感じだね!